【御宿町】こども工務店開催!
こんにちは。学部4年の岡田です。
10月23日に、御宿町にて地域課題解決プロジェクト「こども工務店」に参加しましたので報告致します。
こども工務店とは、本学と御宿町さんとの協働による地域課題解決プロジェクトです。
第一弾となる今回は「~こども大工さんのつくるまち~」を副題としており、御宿町の子どもたちが自らの手でマルチブロックと呼ばれる木製のブロックを作りました。それを様々な形に組み合わせることで、遊べるベンチとして町の中心である公民館に設置しました。
私たち鎌田研究室は準備から参加のため前日入 り。
会場設営や、マルチブロックの土台部分の作成を行いました。
見た目は単純な作りに見えるブロックですが、いざ1から作るとなるととても難しく、悪戦苦闘しました。釘を打っては抜き、打ち直しを何度か繰り返すうちにようやく慣れ、なんとか水平に置くことができるブロックができました。
そして、こども工務店当日。現在は廃校となっている旧岩和田小学校の校庭で開催されました。
前日は雲行きが怪しく、屋内での開催も懸念されていましたが開催時間には晴天に恵まれました。
前半。子どもたちは”こども一級建築士”の免許を取得するべく8つのものづくりができるブースをまわります。
そのうちの2ブースを、鎌田研究室で担当させていただきました。
1つめはものづくりのブース。本プロジェクトで作るマルチブロックの簡易的な模型を作成してもらいました。完成した模型は子どもたちに自由に色を塗ってもらい、それぞれ自分だけの模型をとなりました。
2つめはまちづくりのブースです。作成した模型を実際に組み合わせ、御宿町内での活用方法を考えました。たくさんのマルチブロックを使って「何を作り」「どこに置いて」「誰に使ってもらうのか」を話し合ってもらいました。『たくさん並べてアイドルのコンサートステージにしたい』『海への飛び込み台にしたい』など、大人には思いつかないようなアイディアが次々と飛び交い、私たちの方が勉強させてもらった気がします。
ほかにも青年部の皆様による、のこぎり体験やユンボの操縦体験など、合計8つのブースをまわった子どもたちは後半のマルチブロック作りに進みます。
トンカチと釘を駆使し、前日準備で作られた土台に天板を打ち付けていきます。子どもたちのほとんどが初めての体験だったようで、学生や保護者の方にサポートされながらも一生懸命”こども大工さん”としてブロックを完成させていました。
無事に、参加した子どもたち72名全員が”こども一級建築士”の免許を取得しました。
解散後は、私たち大人でいよいよ公民館に設置します。
地盤が固く思っていた以上に大変な作業となりました。ブロックを並べて積むだけ、とは言えレベルの異なる地盤に子どもたちが安全に過ごせるよう固定するのは極めて難解であることを実体験を通して学ぶことができました。こうして設置したベンチが今後町民の皆様にとってどのような場となるのか、今から楽しみです。
この2日間を通して、子どもたちの発想や行動から学ぶことが非常に多かったです。おもしろく想像力豊かなアイディアがこんなに出せるのに、まちづくりに活用しないのはもったいないと強く感じました。並びに、子どもたちのがんばっている姿を見て一緒になって楽しんでいる大人たちの表情も印象的でした。今回は試験的に「ベンチとして公民館に」設置しましたが、今後は今回の子どもたちの声を活かしてさらに多様な形で町に残していけたらと思います。
御宿町の皆様、参加者の皆様、2日間本当にありがとうございました。
学部4年 岡田
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